男体山登拝記 ~秋の日光三大事~
今回のテーマは「サクッと秋山」。
あまりの秋晴れに胸動かされ、地元なんだからサックリ男体山に登ってしまえという魂胆なのです。紅葉の感じも見に行きたいしね。
構えず心にゆとりを持って、存分に秋を感じにいこうな!
持ち物です。
服装は長袖・半そでシャツにパーカーで3枚、ハーパンに長ズボンで2枚。
この日は晴れて日光の最高気温は20℃あった気がするのでこんくらいでだいじょぶでした。
とは言え日本百名山の一つ、霊峰男体山。僕は3年前の8月に友人と一度登ったことがあるので反省を活かして気軽に行っちゃおうとか言えるけど、初めての人は健脚コースだと思っといたほうがいい。
東武日光駅に到着。
湯元温泉行のバスで向かいます。
入ってみると既にほぼ満員でびっくり。シーズンだとやっぱスゴい。早く来てよかった。
ここから約50分間バスに揺られます。
いろは坂でゲロっちゃわないように「秋桜」を聴きながらモチベート。
中禅寺温泉?で降りました。
男体登山目的ならもう少し先の二荒山神社前で降りればすぐなのですがアップがてらに歩きます。アップが必要なんですよあの山は…。
バス往復で1150円だと思ってたら片道で1150円でした。
高すぎるよ…。
雲一つない晴天の下臨む男体山。
そんなことより1150円って高すぎるだろ…。
ふむふむ。
っと10分も歩けば二荒山神社に到着。
ガイドに従ってしっかりと手水をする。
こういうのはちゃんとやるのがイイ。
この後トイレに行ったのでもう一回手水をする。
俺のIQは8。
登拝料500円を収めると御守護と案内図をもらえる。
登りの時間がけっこう早い設定なので自分のペースでね!
ストレッチ、お賽銭をして午前8時6分スタート。
階段から始まるのですがこの男体山、1合目が最大の鬼門なのです。
ここのやり方で今後の山道に大影響を与えます。
単純にいきなりの急勾配でキツイ。小さな子供や女性、もちろん男性もぜぇぜぇしちゃうくらい。だから小さな歩幅でゆっくりゆっくり登るのがいいんだと思う。
草木生い茂る道を歩いていきます。
約25分で3合目に到着。
はぁ、汗かいた~ってここで上着を脱ぐのがセオリー。
中禅寺湖いいですね~。
ここでも高いのにこれからもっと高いとこから眺められるんですよ、どんどん行きましょう。
ここでは唯一舗装されたアスファルトを歩きます。
登山道からが多分4合目。47分くらい経過。
ここからが本番です。
前のマーモットおじさんをこれからペースメーカーにしていきます。
岩がちらほら現れ始める。
徐々にこの岩々がその猛威をふるってきます。
ここら辺がいちばん染まってましたね~。
やっぱり赤みがかったモミジは別格だ。
1時間3分ぐんぐん歩いてきて5合目に到達。
良い歩きで来れてるのかあまり疲れを感じません。やっぱり1合目が重要なのは間違いない。長井秀和。
圧縮しちゃったので映えてないけどここのモミジがいちばん赤い。赤井英和。
記憶がないんだけど気付いたら6合目。
マーモットおじさんは俺の追随を許さない。(この後おじさんが休んでいる間に抜き去り勝負アリ。)
7合目までの道のりは遂に岩ステージ。アスレチックみたいでどんどん登りたくなってくるんですよ。脳内でROCK THE BOATが流れる。
かなり急で岩だらけなので両手をフル動員させて効率よく脚の負担を減らしてあげような!楽しいぞ!
お、親切な岩だな。
この名も分からない花がここ一帯にだけ咲いている。
菅野美穂を思い出す。
あれ~~~?????
7合目はどこいったんだ、あの岩め~~~~~~!!!
8合目には1時間50分で到達。
岩ステージを抜けると、
こんな道を歩いていく。
9合目まで2時間5分。
ここら辺までくると少し寒い。
マーモットおじさんなぜか現る。
ば、化け物め…。
ここまで抜けてくればもう山頂間近。
バシバシ写真を撮りましょう。
良い景色です。
本当にいい天気で最高の登山日和。
うわぁ!!!な、なんだぁ~~??!?!?!??
こうして山頂に到着です。
前の方は赤ん坊を背負っているんです。多分なんかそういうのあるじゃないですか、そういやつをやってるんだと思います。なんかいいですね。
山頂まで2時間23分。
距離的には5.2kmとなってました。
剣が刺さっている。
マジ神。
少しすると雲に覆い尽くされる。
飛び込んだら死にます。賭けてもいいです。
よし、お昼にしよう!
山頂にはまだ10時半だというのにけっこう人がいました。
端っこの太郎山神社の前が空いていた。
あーりんタオルを男体山頂上で広げたのはきっと俺が初めてだ。
汗を拭こうにもシートにしようともそんな愚行は憚られる。
あーりんタオルは登山に最悪。でも最高。
5時半起床で握ったごましゃけでぶおにぎりとコーラ。
山頂では結局これがイッチバンうまい。
しかしさすがに質素です。しかもおにぎりは半分くらいしか食べませんでした。
何故かというと、下山した後に食べたいモノがあるからなんです!
寒いしさっさと降りるぞやっほーい!ってくらい体力に余裕がありました。
11時ちょうどくらいに下山開始。
これまで登ってきた急斜面を降りていくというのはけっこう危険です。
自分はなまじ身長もあって若いのでギャンギャン降りていけるんですが、特に岩ステージはマジで降りれんの?ってとこもあります。おじさんが高い段差から跳んだら膝がグチャグチャになるし、子供や女性、年配の方々にとっては楽に降りれるとこなんて一つもないんですよ、なんで登山なんかしてるんですかまったく…。
下山では岩やロープを掴んだりできるので手袋、軍手があるとスゴくいいですよ。
そういうわけで僕はまりまり降りていくんですけど、まりまり降りていく理由は食べたいモノのためだけじゃないんです。
おしっこしたいんですよ。
男体山は途中にトイレが無いのでそこが難点なんです。みんな携帯トイレとか持ってきてるのかな。
とにもかくにも豚の角煮も小便したいんですよ!
ただ黙々と降り続けていく。もう秋とかどうでもいい。
なんで葉っぱが赤いんだよ!血尿かよ!
よし、この看板が見えればあと1合だ…。
すると道中、突如ガタノゾーアみたいな何かが出現!
ただのめちゃくちゃデカい大木じゃねーか!
グリッターティガって小便みたいな色してるよな!
やった…。無事に(膀胱が)下山できた…。
一応ちゃんと鳥居で礼をして出てきています。山は神様。トイレの神様。
トイレに駆け込みなんとか人間的尊厳を守ることが出来た。
トータルで4時間52分38秒。それでも下山は2時間ちょいかかってました。
別に要を足せた安堵でぱぁ~って光り輝いてるわけじゃありません。
さぁ!では向かいましょう。もう腹ペコです!骨と皮が歩いてるようなものです!
お目当ては浅井精肉店さん!ここのソースカツ丼が第二の目的だったんです。
ほぉ~。噂に聞いていた盛況ぶり、だけど思ったほど並んでない…。
ここでふと思い出す。
神社でおみくじを引こうとしていたのを忘れていた。
ただ引かずして、今となってはその結果は分かっている。
ぁ…、あぁ……。
光となって霊峰に吸い込まれていく俺。(BGMはHAPPY Re:BIRTHDAY)
その後の記憶は無いが気が付くとバスに乗り込んでいた。
いろは坂の紅葉の感じを動画で。 画質の悪さは心の荒み。
場所によりますがほとんど色づいてなかったです。
例年ならこの頃ならいい紅葉具合のはずなのですが今年はかなり遅れてるみたいです。
あと2週もすればピークになるだろう紅葉ばむ黄色がかった緑の葉も結構好きです。
YO!YO!世界遺産でREDな神橋!おれ凄惨でDEADな心境!
神橋で下車。1050円。2時過ぎはどこもランチ終わり。通し営業のお店はほぼ無いか…。
ほっこりとあっためてくれた梵天のラーメン。
うまいよ、もううまいよ。
さぁ、帰りましょう。
東武線に揺られて北千住まで泥のように眠りたい気分ですね。
質実剛健、精悍な芋男子大学生でもこんなになるんですから、子供や女性、年配で登られている方々は本当に凄いです。TOHOシネマズに行ってキャラメルポップコーンでも食べながら「何者」でも観てた方がよっぽどいいでしょ…。
何はともあれ俗世間と離れて大自然に身も心も委ねる、良い1日でした。
それにしても東武フリーパスを利用している方々が多かったですね、たしか電車とバス乗り放題だよね?お得なやつ使ってお出かけするのもいいよね~。山登りついでに華厳の滝とか東照宮にも行っちゃえばいいし。
一夜明け、大腿下腿の筋が破壊され尽くしています。
これは宿命なんですね。階段を降りる速度がなめくじくらいなのは不便だ。
男体山を登る際には、バス代と尿意、営業終了の三つを覚悟して行こうね!
グッドオクトーバー!オータムジャンボ!